■東のエデン 劇場版Ⅰ/滝咲
※劇場版Ⅰ『The King of Eden』のお話です。ネタバレを含みます。ご注意ください。
ご覧になる方は、「つづきを読む」からお願いします。
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脳内会議/議題『相変わらずの彼は何を考えて女の子を部屋へ招き入れるのか?』
───────────────────────────────────────
靴を脱がずに部屋へ上がるというのは、やはり慣れないものだ。咲は玄関からぎこちなく一歩を踏み出すと、そおっと室内を窺った。
半年前に卒業旅行で利用したホテルより、よほど小奇麗で洒落っ気がある部屋だ。あの時─── 出逢った頃の彼が生活していたらしいアパートを思い出すと、部屋の中こそ知らないが、外観だけでもかなり異なっている。
ともあれ、カラフルな色合いに日本とは大違いだなと思いながら、咲は滝沢に続く。
滝沢は部屋の中央まで進むと、振り返って『此処が俺の部屋』と確認するように呟いた。
「部屋代って、飯沼さんが払ってるの?」
「いや? この部屋も例のコンシェルジュが用意してくれたのかな…」
首を傾げながら答えると、彼はジャケットを脱いだ。
咲はベッドの横に立つ滝沢にそわそわしながら、そんなこと考えている場合じゃないと言い聞かせて、何とか疑問を口にする。
「飯沼さん?」
「あー、もう滝沢でいいよ?」
「…そう?」
それは非常にありがたい。咲にとって彼は滝沢でしかないし、咲が知る限り彼は滝沢 朗なのだ。
許しが出たので、今度は呼びたかったように呼ぶ。
すんなりと唇から飛び出した名前はやはり馴染んでいて、それに答えてくれる彼の声もまた、咲には何処か懐かしく心地良いものだった。
「滝沢くん。それで、記憶がないって気付いた後はどうしたの?」
「警視庁で取り調べが終わったら、飯沼 朗名義のパスポートとこれを渡されてさ」
彼は鍵束を取り出して、じゃらりと振ってみせる。
それは豊洲のショッピングモール─── 滝沢の自宅へ初めて訪れた時の鍵束に違いなかった。
「それで、電話で『初めてダンボを見た映画館に来い』って言われてここまで来て、お袋が来るのを待ってたんだ」
「お母さん?」
「普通、ダンボってお母さんと一緒に観るでしょ? だから俺、てっきりあの電話はお袋からだと思ってさ」
咲は難しい顔で唇を結んだ。
電話の相手は、恐らくジュイスだ。彼の母親ではない。
何と言えばいいのか分からずに黙していると、滝沢はベッドに座った。
彼の体重でベッドが沈み、何故か二つある枕が揺れる。
変にドギマギする咲に気付かずに、滝沢は天井を仰いでぼやく。
「でも俺、君には『五歳の時に母親と別れて、それから一度も会ってない』って言ったんだっけ?」
「うん…」
頷くと、滝沢は益々首を傾げた。
咲はベッドに腰掛けた滝沢を見て、息を呑むしかない。
緩んだネクタイ。天井を見上げているからこそ、目立つ喉仏。
妙な男っぽさを感じてしまい、咲は慌てて目を伏せる。
(どうしよう。どうすればいいの? ていうか滝沢くん、何考えてるの?)
ぐるぐると咲は考える。滝沢にそんなつもりが一切ないということは分かるのだが、このシチュエーションは何かと良くない気がする。主に心臓に悪い。ベッドに腰掛けるのも良くないし、あの格好も良くない。
いや、似合っているのだが。振り向いて再会を果たしたあの瞬間、本当に王子様だったのかと思ってしまった程だ。だから別に似合っていないとかいう問題ではないし、寧ろよく似合っているからこそ咲の心臓はドキドキと高鳴ってしまうのだ。
落ち着け、と自己暗示をかける。上手く騙せるか分からない。半年間ずっと探していた彼を見付けて、こうして話しているのだ。そのドキドキも混ざって、咲は自分を落ち着ける自信があまりなかった。
ごうん。
ご、ご、ご…ごご。
その特、ヒーターの駆動音がした。
咲は驚き、滝沢は訝しげに振り向く。
「ん?」
「滝沢くん?」
「いや、俺じゃない…。なんだろ」
首を傾げて咲が問うと、彼は首を横に振った。
ベッドから立ち上がると、咲の前を通り過ぎようとして、立ち止まる。
「そこ座ってていいよ」
「あ、うん。ありがとう」
ベッドではなくソファを勧められ、咲はほっとしながらポーチを抱えてソファへ腰を下ろす。
滝沢はそれを見届けると、咲を安心させるような笑みを見せてから何故か起動し始めたヒーターに向かって踏み出した。
■END
あそこは哀華さんドキドキしちゃいましたね。
だって滝沢くんベッド座るんだもん。スーツにネクタイ反則、反則だよ…!
そのまま咲ちゃんとにゃんにゃんしちゃえばいいのに(こら!)
いや精神的な繋がりとかラブとかも大変美味しくいただけますが。
やや大人ちっくな雰囲気の滝沢くんと咲ちゃんを見てみたいなぁ、なんておいう邪な願望があったりするわけでして…(爆)
そんなもの、誰が見たいのか? という気はするのですが、哀華さんは見たいんですよー(遠い目)
劇場、三回とも悶えました。爆死はNGですがシャワーはGJですよ。(笑)
ああ…。咲ちゃんのシャワーシーン見たかった。滝沢くんでもOKだけど、もうスーツにネクタイでしあわせです。
可愛いなあ、可愛いなあ、この子たち(*´∀`*)
読んでくれてありがとうございました!
ノブレス・オブリージュ、明日も私の素敵な救世主たらんことを。
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靴を脱がずに部屋へ上がるというのは、やはり慣れないものだ。咲は玄関からぎこちなく一歩を踏み出すと、そおっと室内を窺った。
半年前に卒業旅行で利用したホテルより、よほど小奇麗で洒落っ気がある部屋だ。あの時─── 出逢った頃の彼が生活していたらしいアパートを思い出すと、部屋の中こそ知らないが、外観だけでもかなり異なっている。
ともあれ、カラフルな色合いに日本とは大違いだなと思いながら、咲は滝沢に続く。
滝沢は部屋の中央まで進むと、振り返って『此処が俺の部屋』と確認するように呟いた。
「部屋代って、飯沼さんが払ってるの?」
「いや? この部屋も例のコンシェルジュが用意してくれたのかな…」
首を傾げながら答えると、彼はジャケットを脱いだ。
咲はベッドの横に立つ滝沢にそわそわしながら、そんなこと考えている場合じゃないと言い聞かせて、何とか疑問を口にする。
「飯沼さん?」
「あー、もう滝沢でいいよ?」
「…そう?」
それは非常にありがたい。咲にとって彼は滝沢でしかないし、咲が知る限り彼は滝沢 朗なのだ。
許しが出たので、今度は呼びたかったように呼ぶ。
すんなりと唇から飛び出した名前はやはり馴染んでいて、それに答えてくれる彼の声もまた、咲には何処か懐かしく心地良いものだった。
「滝沢くん。それで、記憶がないって気付いた後はどうしたの?」
「警視庁で取り調べが終わったら、飯沼 朗名義のパスポートとこれを渡されてさ」
彼は鍵束を取り出して、じゃらりと振ってみせる。
それは豊洲のショッピングモール─── 滝沢の自宅へ初めて訪れた時の鍵束に違いなかった。
「それで、電話で『初めてダンボを見た映画館に来い』って言われてここまで来て、お袋が来るのを待ってたんだ」
「お母さん?」
「普通、ダンボってお母さんと一緒に観るでしょ? だから俺、てっきりあの電話はお袋からだと思ってさ」
咲は難しい顔で唇を結んだ。
電話の相手は、恐らくジュイスだ。彼の母親ではない。
何と言えばいいのか分からずに黙していると、滝沢はベッドに座った。
彼の体重でベッドが沈み、何故か二つある枕が揺れる。
変にドギマギする咲に気付かずに、滝沢は天井を仰いでぼやく。
「でも俺、君には『五歳の時に母親と別れて、それから一度も会ってない』って言ったんだっけ?」
「うん…」
頷くと、滝沢は益々首を傾げた。
咲はベッドに腰掛けた滝沢を見て、息を呑むしかない。
緩んだネクタイ。天井を見上げているからこそ、目立つ喉仏。
妙な男っぽさを感じてしまい、咲は慌てて目を伏せる。
(どうしよう。どうすればいいの? ていうか滝沢くん、何考えてるの?)
ぐるぐると咲は考える。滝沢にそんなつもりが一切ないということは分かるのだが、このシチュエーションは何かと良くない気がする。主に心臓に悪い。ベッドに腰掛けるのも良くないし、あの格好も良くない。
いや、似合っているのだが。振り向いて再会を果たしたあの瞬間、本当に王子様だったのかと思ってしまった程だ。だから別に似合っていないとかいう問題ではないし、寧ろよく似合っているからこそ咲の心臓はドキドキと高鳴ってしまうのだ。
落ち着け、と自己暗示をかける。上手く騙せるか分からない。半年間ずっと探していた彼を見付けて、こうして話しているのだ。そのドキドキも混ざって、咲は自分を落ち着ける自信があまりなかった。
ごうん。
ご、ご、ご…ごご。
その特、ヒーターの駆動音がした。
咲は驚き、滝沢は訝しげに振り向く。
「ん?」
「滝沢くん?」
「いや、俺じゃない…。なんだろ」
首を傾げて咲が問うと、彼は首を横に振った。
ベッドから立ち上がると、咲の前を通り過ぎようとして、立ち止まる。
「そこ座ってていいよ」
「あ、うん。ありがとう」
ベッドではなくソファを勧められ、咲はほっとしながらポーチを抱えてソファへ腰を下ろす。
滝沢はそれを見届けると、咲を安心させるような笑みを見せてから何故か起動し始めたヒーターに向かって踏み出した。
■END
あそこは哀華さんドキドキしちゃいましたね。
だって滝沢くんベッド座るんだもん。スーツにネクタイ反則、反則だよ…!
そのまま咲ちゃんとにゃんにゃんしちゃえばいいのに(こら!)
いや精神的な繋がりとかラブとかも大変美味しくいただけますが。
やや大人ちっくな雰囲気の滝沢くんと咲ちゃんを見てみたいなぁ、なんておいう邪な願望があったりするわけでして…(爆)
そんなもの、誰が見たいのか? という気はするのですが、哀華さんは見たいんですよー(遠い目)
劇場、三回とも悶えました。爆死はNGですがシャワーはGJですよ。(笑)
ああ…。咲ちゃんのシャワーシーン見たかった。滝沢くんでもOKだけど、もうスーツにネクタイでしあわせです。
可愛いなあ、可愛いなあ、この子たち(*´∀`*)
読んでくれてありがとうございました!
ノブレス・オブリージュ、明日も私の素敵な救世主たらんことを。
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Re:無題
>ノコさん
はじめまして! 哀華と申します。
目を通していただけて嬉しいです!
滝咲がとても可愛くてしょうがないので、楽しんでいただけて何よりです(*´∀`*)
大人ちっくな滝咲も気になるので、いつか書きたいと思ってます…!
とても励まされました! コメントありがとうございます!(*´∀`*)
はじめまして! 哀華と申します。
目を通していただけて嬉しいです!
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