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エデンに響き渡るのは、焦がれた声。
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■東のエデン/滝咲
※劇場版Ⅱの後(ED後)のお話です。ご注意ください。
※やや大人向け思考な滝沢くんです。

※リクエスト作品となります。(大変お待たせしてすみません、kuroさん…!)

ご覧になる方は、「つづきを読む」からお願いします。

She is a terrorist.



ぐらり、肩に落ちてきた重みがふらついて重心が傾く。
階段の一段目から踏み外しそうになった彼女を支えて、滝沢は珍しく不安と心配と隠すことなくぼやいた。

「…咲、眠いのは分かるんだけど。ここ、階段だからさ、なんとかもうちょい、頑張れない?」
「ん…ふぁ、ぅんー」
「これはちょっと、階段のぼるのも危ないかな…」

へにゃへにゃと朱色の頬を緩ませ、滝沢を見てにこぉっと微笑む。
だけど全身に力が入っていないのは明白で、滝沢が支えていなければ、彼女はすぐさまこの場に崩れ落ちてしまいそうだった。
ふう、と滝沢は溜め息をひとつ吐く。
このまま階段をのぼることは可能か。考えるまでもない。
危なっかしいことこの上ない道を回避できるのなら、そうするべきだろう。

滝沢は肩に回していた腕をすっと抜くと、へたりとしゃがみ込みそうになる彼女の腕を取った。
とろんとした瞳が、不思議そうに滝沢を見上げる。


「おいで、咲。階段は危ないから、抱っこで行こう」


普段ならば赤面して『えぇ!?』と恥ずかしさを大爆発させること間違いなしの申し出だった。
しかし、今の彼女は正常な判断力が著しく低下している。
差し出された滝沢の手にふわふわとした様子で指を絡ませ、うん、と笑顔で頷く。
あまりにも無邪気な様子の笑顔に、滝沢はやや困った顔で彼女を抱き上げた。


(…ピンチのまんまじゃん?)


華奢な身体を抱き上げる。
柔らかさと、程好い重み、安心する温もりに目を細めて、滝沢はどうしてこうなったのか考え込む。





「咲、ちょっと待ってくんない?」
「…や」


精一杯の制止の声は、しかし彼女の小さな声に無効化された。
上目遣いに、艶やかな唇。目の前でこちらを見上げる彼女は、頬を朱に染めて、ゆるゆると首を振る。


「や、じゃなくて…あー、このままじゃホントにいろいろまずいんだけど?」
「滝沢くん…私のこと、きらいなの?」
「まさか。それはないよ。けど、あー…」
「たきざわくぅん?」
「あー、うん?」


甘ったるくたどたどしい声は、耳から入ってくる毒に違いない。
勝手に心拍数が上がる。滝沢は焦った。これは未だかつてない危機的状況だ。
周囲をさっと見回す。誰も居ない。幸か不幸か、間違いなく、二人っきりだった。

さっきまでは、みっちょんとおネエがそこに居たのだが、笑顔を残して退散してしまった。
そもそもVIPルームの下のカフェで、三人で飲んでいたところに滝沢が帰ってきたのがスタートだった。
三人からちょっと目を離した隙にだいぶ飲まされた咲がいたので、そろそろお開きにした方がいいんじゃねぇの、と帰りを心配してみたところ、みっちょんとおネエはにっこり笑い、あろうことか咲をひとり残して帰ってしまったのだ。

『咲は家に泊まったことにしておくから、一臣に聞かれたらそう言って』
『咲、魅力がないのかなぁ、なんて言ってたわよん? うふふふ、いやぁねぇもう、二人とも奥手なんだからァ』

滝沢が最後に見たのは、言いたい放題、満面の笑みの二人だった。
自宅まで咲を送り届ける手段があることを認識していた滝沢は、二人の残した言葉に思うところもあり、とりあえずみっちょんとおネエを見送り、咲を送り届けようと思ったのだが。

よくよく確認してみると咲は泥酔状態で、正直、バイクの後ろに乗せるのは不安だった。
タクシーという手もあるが、彼女ひとりをタクシーに乗せたところで無事に自宅へ辿り着けるかどうかが不安だったので、タクシーに同乗することも考えたが、それでは滝沢が帰る術がない。
彼女の自宅に到着した頃には、電車はなくなっているだろうし、彼女をベッドまで連れて行って戻ってくるまでタクシーを待たせるのも悪い。
何より、彼女の部屋に上がりこんで寝かしつけるとなると、送り狼になりかねないと判断したので、タクシーは却下だった。

どうしようかと悩む滝沢の前には、よほど強い酒を飲まされたらしい咲が、構ってほしそうにしている。
酔った勢いなのか、やたらとスキンシップを求められ、滝沢はどう対処すべきか迷っていた。
ただのスキンシップならいいけれど、キスはどうだろうか。
今この状態でキスなんてしてしまうと、なし崩し的に、コトに及んでしまいそうな気がする。
彼女が覚えているかどうかも分からない今、それは避けたかった。

なので、せがまれたキスをどう回避するか頭を悩ませている。
けれど、ふと視線を戻すと、彼女はカウンターに突っ伏して眠そうな顔をしていた。
どうやら助かった、と密かに安堵の溜め息を吐く。


「咲、寝るなら上に行こう。風邪引くからさ」
「…ん……」


そうして、ぼんやりした瞳で滝沢の意見を受け入れた彼女を寝かせるべく、カフェから移動しようとしたのだけれど。


(何も変わってねーじゃん…)


寧ろ、状況は悪化したかもしれない。
腕の中の咲が心底安堵したように身を預けてくるから、ドキドキしてしまう。
酒を飲んだ筈なのに、不思議とアルコールの匂いはしない上に、ほんのり甘い、やさしい香りがする。
まるで懐いている猫のように身を寄せてくるのは、寒いからだろうか。それとも、純粋な好意に因るものなのだろうか。

咲を抱き上げたまま階段を上りきり、VIPルームまで慎重に移動する。
ソファの前まで来たので腕の中の咲に視線を移すと、彼女は瞼を下ろして心地良さそうにしていた。
眠りに落ちる一歩手前だろうか。小さく、声をかけてみる。


「…咲、起きてる?」
「うん、…ん……?」
「ソファ。寝るならちゃんとした方がいいからさ」


ぱちり、とゆっくり瞬いて、咲が滝沢を見上げる。
眠たそうな瞳に言い聞かせると、分かってくれたのか、彼女はのそのそと滝沢から離れ、倒れるようにソファへもたれかかった。


(咲って、もしかしてお酒に弱い人? …少なくとも、俺の目の届かないとこでは、飲んでほしくないなぁ)


もしかしなくても、今の咲の状態は十二分に『お酒に弱い人』である。
苦笑をひとつ零し、滝沢は毛布を持ってくると、背凭れに身体を預けている彼女へかけてやった。
しかし、咲はぼんやりと滝沢を見つめたまま、眠ろうとする様子がない。
気分でも悪いのかと滝沢が身を屈めて問いかけると、ふるふる、と咲は首を横に振った。
す、と毛布の中から咲の手が伸びてきて、滝沢の手を掴む。


「、咲?」
「…たきざわくん、…こっち、来て」


薄っすらと開かれた唇が誘うように動いて、滝沢はどきりとした。
けれども彼女は掴んだ滝沢の手を引いて、ただ隣へ腰掛けるよう促すだけだ。

彼女がどうするつもりなのか、意図が読めないので、滝沢はすこし躊躇った。
元々、恥ずかしがり屋の咲から、面と向かってスキンシップを求められることもなければ、恋人らしい行為を言葉にして求められたこともない。
しかし、今の咲はいつもと違う。理性を欠いているのだ。
滝沢としては、過剰なスキンシップがあっても普段ならば構わないのだが、今の咲を相手にそんなことをするのは気が引ける。というよりも、流石に自制が利きそうにない。
あまり咲と多くの時間を共に過ごすことのできない滝沢は、必要以上に咲に触れることを、今まで避けてきた。
キスまで済ませているとはいえ、そこから先はお互いの為に、それなりの期間と手順が必要だと考えたのだ。
彼女を待たせて、寂しい想いをさせてしまうのは自分だ。
だから、本当にそれでも受け入れてくれるのか判断を彼女に委ね、自分は彼女の判断を受け入れる覚悟を。
辛いことを強いてばかりのこんな自分に、彼女はいつだって微笑んでくれるから、すぐに抱き締めて閉じ込めてしまいたくなるけれど。
それをするのは、たぶん、今ではない。

はやく、と急かすように、くいくい、と引っ張られる。
子どもじみた仕草に肩透かしを食らう反面、愛らしさを覚える。
はいはい、と返す言葉の中に降参の色を強くして、滝沢は大人しく彼女の隣へ座った。
繋いだ手を離してくれる気配がないので、そのまま握り返すと、咲は頬を綻ばせて滝沢に身を寄せてくる。


「たきざわくんー」
「んー?」


機嫌が良さそうな咲の声音に、まったりしてしまう。
これならたぶん問題なさそうかな、と滝沢は肩の力を抜いた。


「一緒に、寝よう?」
「…さき?」


力を抜いた次の瞬間、気を抜くのは早かったと後悔した。
艶やかな唇から零れた声は甘く、ほのかに妖しく笑んでいるようにさえ見えて。
爆弾発言(咲にはそんなつもりがないのだとしても滝沢にとっては爆弾でしかない。)に慄いていると、その隙を突いて咲が腕に絡んでくる。
なにかとても柔らかいものを二の腕に感じて、滝沢は思わず身を引いた。


「……いや、…?」


ぎくり、とした。身体が動かなくなる。
ずきり、とする。心臓が痛くなってきた。
あまりにも悲しそうに悄然と肩を落とすものだから、即座に否定するほかない。


「まさか。いやなわけじゃないって、咲。…ごめん、逃げないから」
「…う、うん」


ぐすり、と咲が鼻声で頷く。
とんでもなく悪いことをした気分になって、滝沢はよしよしと咲の頭を撫でた。
咲は怒ったわけではないのか、滝沢から離れまいと腕を抱き締めて身を預けてくる。
わざとではないだろうか、というくらい柔らかな何かが腕に当たる。正直ドキドキした。
脳裏を過ぎる不埒な妄想を振り払い、滝沢はひとつ深呼吸をする。


(咲はそんなつもりじゃねーんだから)


そう、彼女は酔っ払っているだけなのだ。つまりこれは不可抗力であって、故意ではないのだ。
必死にそう言い聞かせて、滝沢はなんとか理性を保つ。
彼とて年頃の青年である。好意を寄せる女の子が目の前で可愛い姿を晒していたら、男としての想像が働いてしまうのは仕方ない、というよりも本能に近いものではなかろうか。


(寧ろ、これで反応しない方がどうかと思うけど…)


要は表に出るか出ないか、隠すことの得手・不得手の問題だろう。
やたらと腕に当たる柔らかいものの正体を極力考えないようにしつつ、滝沢は平静を装って咲の様子を見やる。
いつの間にか、咲が顔を上げて、じっとこちらを見ていた。
何かを願うように潤む瞳と、色付き、ふっくらとした唇。
無視しようと努力していたもの、腕に当たる柔らかさが蘇る。

触れたくて堪らない。
それなのに、どうして咲は酔っているのだろう。
もしも彼女が酔っていなかったら、もっとちゃんと抱き締めて、こんな自分が彼女の傍に居続けてもいいかどうか、訊きたかったのに。


「一緒に…寝てくれ、る…? せっかく、滝沢くんがいるんだもん。ひとりじゃ、寂しいよ…」
「…ん、咲がいいなら。俺も、それでいいよ」


す、と細められた目が吐露する。
たぶん、いつも抱え込んでいる、寂しさを。

迷う必要なんて、何処にもなくて。
今度は自分から、距離を縮める。
咲は嬉しそうに、ふわ、と笑った。

待ち続けるということは、寂しさを蓄積させるということだ。
逢えない時間が寂しくて、寂しいと自覚してしまえばもっと寂しくなる。
それは無限ループのようなもので、声を聴いたり、笑顔を見たり、話をしたり、手を繋いだり、抱き締めたりしないと、抱え込んだ寂寞はどうにもならない。
アルコールの力が手伝って、いつもは隠している気持ちを、曝け出してしまっただけ、なのだろう。
恐らくはその『隠す』という行為さえも、彼女にとっては辛いもの、だろうに。
結局は旅立ってしまう自分のことを思って隠されている思いがあるのだと、こうして思い知らされる。

もしかすると彼女はもうとうに決断してくれていて、こちらの覚悟ができていなかっただけなのかもしれない。
そうだとすると、随分と情けない話だった。


「─── じゃ、電気消そうか」
「ん…」


けれど、今それを考えても答えは出ないだろう。
咲の同意を得て電気を消すと、ふ、と部屋の中が暗くなる。
ソファに戻ってきた滝沢を迎え入れるように、咲が両腕を伸ばす。
暗がりの中で手を伸ばす姿はどこか子どもじみているのに、腕を伸ばされる理由が寂寞からくるものなのだと感じてしまっては、抱き締めてやらないのも酷い話に思えて。


「あ、…た、…きざわ、く…」


気が付いた時には、咲を抱き締めていた。
ふるり、と腕の中で咲が震える。どうしてだかは、よく分からない。
でも、背中に回された腕と静かに落ちた吐息が、自分を受け入れてくれていることが分かって、滝沢は頬が緩むのを感じた。


「…おかえり、滝沢くん」
「うん。ただいま、咲。ありがとう」


嬉しそうに、彼女は笑顔を見せてくれる。
すぐ傍で咲いた可憐で愛らしい笑顔に、思わず触れたくなって顔を近付けたけれど、これから一緒に寝るのにそんなことをしてしまっては大変よろしくないという現実を思い出したので、滝沢は物凄く不自然に動きを止めた。
咲が不思議そうに首を傾げて、どうしたの、と咲が目をぱちくりさせるのは当然だったが、素知らぬ顔で、何でもないよ、と返す。

仮に咲が、これからもずっと滝沢と歩んでいく道を選んでくれていたとしても、それとこれとは別問題だ。
咲のことをもっと知りたいと思う。独占したいと思う。抱き締めたいし、触れたいし、混ざりたいとも思う。
だけど、一線を越えるには、同意が必要だ。
アルコールによって正常な判断力を鈍らせている彼女に、そんなものを押し付けるわけにはいかない。
酔っているにしろ酔っていないにしろ、返事が同じものだとしても、彼女が覚えていないのでは意味がない。
それに、どうせ答えを聴くならもっときちんとしたかたちがいい。
だから、今はまだ、一線を越えるべきではないのだ。


(理屈では分かるんだけど…)


咲がくっついてくる。
ぎゅっと抱き締めてしまう腕の力をどう弱めればいいのか分からない。
暗がりの中で、勝手に心拍数が咲を意識する。対処法は恐らく、ない。

ころりと横になると、咲が小さく欠伸を漏らす。やはり眠たいらしい。
とろんとしている様子の咲に、そっと毛布をかけてやる。
自分も横になると、滝沢は何の気なしに腕を伸ばした。
咲が頭を動かしたので、お姫様は腕枕をご希望なのかと腕を近付けると、どうやら正解だったらしい。
ふにゃりと笑って、咲は滝沢の腕枕に安堵したようだった。
彼女が眠りに落ちたら、表に出てすこし頭を冷やそう、と滝沢はひっそり考えていたのだが、彼女に腕枕をしている状態では到底抜け出すことは不可能だった。
自ら墓穴を掘ったようなものだったので、もう朝まで耐えるしかないと諦める。

咲は目を瞑り身体を丸くして、こちらへ擦り寄ってきている。
やはり寒いのかもしれない。アルコールで火照った彼女の身体は滝沢には熱すぎるくらいだけれど、離れたいわけもなくて、もし咲が寒いならいけないと抱き寄せる。


「…ん、……」
「もう、寝ちゃったか」


背中を撫でると、微かな声が漏れる。
闇の中で薄っすらと見えた寝顔は安らかで、胸元できゅっと手を握り締めている仕草が可愛らしい。
子どもっぽいと表現すると咲は拗ねてしまうかもしれないけれど、滝沢にはそう見えた。


「一日お姉さん、ね」


初めて出逢った日のことがふと思い出されて、なんだかおかしくなった。
あまり咲のことを『お姉さん』と意識したことはない。どちらかというと、放っておけない妹タイプだろうか。
それもやや異なるけれど、姉妹で表現するとすればそうなる。
少なくとも、出逢った頃の彼女はそうだった。
でも、再び別離を強いたあの夏の日は、お姉さんのようにも思える。
どちらにせよ咲は咲で、自分と彼女は家族ではなくて、ただの男と女なのだけれど。


(ほんとに分かってんのかなぁ、咲。俺も男なんだよ?)


安心しきった寝顔で、規則正しい呼吸を繰り返す。
時折零れ落ちる何でもない声が、頭の中でリピートするのはどうしてなのだろう。


(…キスなんかしたら、止まんなくなりそうだ、ほんと)


さっきせがまれたキスをするべきだったのかどうか、彼女にとってどちらが良かったのかは分からない。
ただ、薄く開いた柔らかそうな唇が、やたらと目に付く。


「…ちぇ」


触れてしまいたい衝動に駆られるけれど、無防備な寝顔を見ていると、そんなことできない。
蓄積していく感情を拳の中に封じ込めて、少しばかり尖ってしまう唇の先から溜め息を零す。


(俺だけドキドキしっぱなしだ。咲はこのこと、覚えてるのかな…)


だいぶアルコールにやられている様子だったので、覚えていない可能性もある。
もしも覚えていなかったら、明日の朝、からかってみよう、と滝沢は思う。


(こっちだけこんなにドキドキしっぱなしなのは悔しいし、俺だって男なんだからさ? 我慢したご褒美くらいは、欲しいよね。勝手な話かもしれないけど)


すやすやと寝息を立てている咲の頭を撫でながら、明日はどうやってからかおうか、と滝沢は楽しそうに笑った。





翌朝、一晩もの間『蛇の生殺し』に耐えた滝沢に、『あんまりお酒は飲まないほうがいいよ。特に、俺以外の男の前ではね。食べられちゃうかもよ?』と釘を刺された咲が、ついうっかり─── なのか、意図してなのかは不明だが、『滝沢くんなら、…いいよ』と予想外の爆弾を投げ返してきた。
その爆弾に対し、もはや抵抗する術を持たない滝沢が、頭を抱えて『そんなこと言われたら俺、我慢きかねぇんだけど』と頬を赤くして心底困った風に(でも嬉しそうに)ぼやいてしまうのは、仕方のないことである。
滝沢にとって、咲はテロリストなのだ。
防ぎようのない爆弾を置いていく。
迎撃してみたら、倍返しだ。
(とはいえ、その爆発に咲本人が巻き込まれている気がしなくもない。)

まいった、と額を押さえて呟く滝沢に、顔を真っ赤にした咲は逃げもせず、ただ気恥ずかしそうに指先を絡めて、掠れた吐息を零していた。

■END

>kuroさんへ
今までお待たせしてすみませんでした…!
私のペースで書いていいですよ、とお優しいメッセージがいただけたおかげで、のんびり楽しく書くことができました。
自ら承ったのに、二ヶ月ばかりお待たせしてしまって申し訳ないです。
ややシリアスな空気も入ってしまいましたが、『咲に触れたいけど我慢だ我慢』な滝沢くんのつもり…です。
ご期待に添えたかは分かりませんが、楽しんでいただけていると、幸いです。
拙作ですが、いつも見ていただいている感謝と先日見せていただいたもののお礼、そしてエデンへの愛情を詰め込んでおります。

滝咲は早く結婚しちゃえばいーのに、と思います。…そういう愛情を詰め込みました。(笑)
また何かありましたら、よろしくお願いいたします。今後もkuroさんが素敵なエデニストたらんことを!


こんばんは、哀華です。今回のお話はリクエストいただいたお話でした。
滝沢くんが咲ちゃんを食べてしまうお話ではありません。
美味しそうな咲ちゃんを前に、いただきますしたい衝動を耐え抜く紳士的な対応を取れる滝沢くん、だがしかし咲ちゃんは追撃! …うわあ、こう書くと、タッくんごめんね! …ですね。(笑)
お酒ネタまた書きたいです~。楽しかったので。もっといろいろしたい。(笑)

殆ど滝沢くんのお話になってしまって、咲ちゃん出てるけど酔っちゃってるし…ですね。
咲ちゃんがふにゃーってなってる時は手を出したくて堪らないのに、いざ咲ちゃんからOK出される(出されたのか?)と、嬉しさやら照れがどーん、となってしまう可愛い滝沢くんも好きです。や、勿論、そういう感情よりも『咲を可愛がりたい』衝動がどーん! …な、所謂エロリスト滝沢もだ・い・す・き・で・す・が!(笑)



さてさて、先日雑記でお伝えしたとおり、今月はほんとにイベントだらけです。
『ひとり勝手に滝咲DAYS☆』は、とりあえず五日間くらいあるんじゃないかな…(笑)
レポートできるかどうか分かりませんが、直近では10日にまたVIP行って来ます。(待て待て待て、君は何度行けば気が済むの!?)(え。何回行っても気が済みませんよ。お金と時間が尽きたら行けなくなります誠に残念です。)(冷静に考えてみると今月の出費がとんでもないよね。)(気のせい! です、恐らく。)(新品のPC買えるよね、とりあえず今使ってるMyノートパソコンちゃんあたりを…。)(神山監督への愛さ。先行投資よ。)(オタクってすごいなー、はっはっは。)(あ、劇場へ足を運んだ回数、ついにテレビシリーズの話数を超えました☆)(病気だー!)

本日も付き合いありがとうございました!!
エデンが好き過ぎてどうにかなりそうです。
ノブレス・オブリージュ、今後もあなたが愛に溢れた滝咲好きたらんことを!

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哀華
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非公開
雑多妄想部屋。

【 推奨CP 】
東のエデン/滝沢朗×森美咲
他/男女王道CP

【 好き 】
I've Soundが大好き。特にKOTOKOちゃんらぶ。
fripSide(第一期・第二期)も好きです。naoすき。
ダークトランス系がとてもすき。
エデン影響でsfpも好き。
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