■東のエデン 劇場版Ⅰ/滝咲前提、エデンメンバー
※劇場版Ⅰ『The King of Eden』のお話です。ネタバレを含みます。ご注意ください。
ご覧になる方は、「つづきを読む」からお願いします。
緊急会議/議題『愛娘を託すに値する男か否か』
───────────────────────────────────────
滝沢を探しに旅立った咲は、セレソンNo.6の妨害を受け、財布も鞄もノブレス携帯さえも失くしてしまった。
その連絡を受けて、日本に残っているエデンメンバーは少なからず不安や苛立ちを見せている。
特に大杉は、うろうろして、時計を見て、何かを呟いて、といったことを繰り返していた。焦っても仕方がないのだから落ち着いていればいい話だが、そう簡単にいかない。大杉は、未だに咲のことを諦めきれないでいる。想っていた期間が長かったからか、突然現れた滝沢にすべてを持っていかれるのは気に食わないらしい。
それでも、滝沢のことを認めざるを得ないようではあるが。ほんの少しの接触で、滝沢 朗の人柄を感じ取り、彼の行動を目の当たりにして、滝沢のことを認めたのだ。
とはいえ、咲を渡していい相手として認めたわけではなかった。
落ち着きのない大杉を窘めることにも疲れて、葛原 みくること通称みっちょんはつまらなそうにPCへ視線を戻す。と、咲からのメールを受信。
声を大にして全員にそれを伝え、読み上げる。メールの内容は。
滝沢を見つけたこと。
とりあえず、滝沢のアパートへ向かっていること。
張り詰めていた空気は別の意味へ変わり果て、平澤はなんのつもりか新聞紙をガサガサと広げ、表情を隠す。大杉は衝撃を受けて顔色を変えている。
「誰か! 咲に分別ある行動を心がけるよう伝えなさい!」
「うあぁぁ咲ちゃん、駄目だ、そんなの駄目だよ咲ちゃん! 早まらないでえぇぇぇ!」
「大杉先輩! これはボクたちとは関係のない出来事なんです!」
何を考えているんだろう、この男たちは。
みっちょんは背後から聞こえてくる嘆きの声を耳にし、軽く頭を抱えたくなった。
平澤が保護者として咲の身を案じているのは分かるが、滝沢自身に記憶もないのに、どうしていきなりそういう展開が脳内にぽんと湧いて出てくるのか分からない。
滝沢のアパートへ行ったところで、そういう意味で何かあるとは思えない。寧ろセレソンの活動を気にした方がいいというのに、この男たちは。
泣き叫ぶ大杉を煽るように、春日が何かを言っている。
そんなことをしている場合ではないとは思うが、これもある種のストレス発散なのかもしれない。
何より、これでも彼等は彼等なりに咲のことを案じているのだから、文句は言えまい。
はあ、と小さく溜息をつくと、みっちょんの考えを読むように、隣でおネエが笑った。
「愛の力でいきなりベッドイン? いいわねェ」
みっちょんの呆れた顔を見ているのに悪ノリするおネエ。
にんまりと笑って、楽しそうに指を絡ませる。
うふふ、と唇から漏れた笑い声から察するに、不埒な妄想が繰り広げられているに違いない。
「ちょっとおネエ…。もしそうなってたら、今の今までタッくんが咲に手を出してない方がおかしいよ」
「あらァ、正論。それに今そういう状況じゃないものねェ」
ざんねーん、とおネエがふざけて呟く。
明るいおネエに励まされるように、ふ、とみっちょんは表情を和らげた。
男達は先ほどから変わらず、それぞれ咲と滝沢の今夜の心配をしているようだった。
振り返ると、号泣している大杉が膝をついて床を濡らしている。
ぶつぶつと涙声で咲を繰り返し呼んでいる大杉を見て、毒舌家みっちょんはぼそりと辛辣な言葉を零した。
「タッくんの方が安心できるけど」
「しー!」
「みっちょん、みなまで言うな!」
それが聴こえたのか、おネエが唇に指をあて、平澤が慌てた様子で釘を刺した。
一瞬きょとんとしてから、みっちょんは大人しく唇を結び、再びPCへ向き直った。
■END
ここも萌えた。というか笑った。ニヤニヤした。にまにま。
DVDが出たらぜひとも台詞とかチェックして、より詳細に書き直したい。もしくは書き下ろしたいネタではあります。(笑)
もうほんと、このシーンの平澤が大好きです。咲ちゃんのお父さんかー、って突っ込みたくなる(*´∀`*)
大杉くんはごめんね。君はいいヤツだとは思うけど、咲ちゃんには滝沢くんでなきゃ★
『東のエデン』はギャグセンスが光っていると思う。
ギャグ…というか、場の和ませ方? 緊張してる場面でも、それを自然と壊してしまう緩やかな一撃、とでも言うのか。
ていうか、キャラの持ち味かもね。本当はもっと重苦しい事態なのかもしれないけど、登場キャラクターたちが諦めないで明るく、いつものようにしているから、我々はそうと思えないだけかもしれない。
まあ、半年間も行方知れずだった滝沢を見つけたとの報告を受けて、アレですよ。いきなり夜の心配かよ、と(笑)
でもちょっと、このへんの流れイマイチ覚えてないんです…。
本当はパンツもいて、パンツも喋ってみっちょんに同意を求めバッサリ、だったんだけど、詳細を覚えていないので削りました。ごめんパンツ。
パンフレットから情報を拾えないかと開いてみて、普通にパンフレットを吟味してしまった私(爆)
で。黒羽さんが、何をしたかったのか、知ったよ…。
そうか。黒羽さんは、自分のジュイスを犠牲にしてまでも、彼のゲーム続行を選んだのか…。
なるほど。今更でごめんなさい。二回目に行く機会があれば、そこらへんも注意してみたいな。
読んでくれてありがとうございました!
ノブレス・オブリージュ、今後も当サイトの救世主たらんことを。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
マスターのこと
HN:
哀華
性別:
非公開
雑多妄想部屋。
【 推奨CP 】
東のエデン/滝沢朗×森美咲
他/男女王道CP
【 好き 】
I've Soundが大好き。特にKOTOKOちゃんらぶ。
fripSide(第一期・第二期)も好きです。naoすき。
ダークトランス系がとてもすき。
エデン影響でsfpも好き。
【 推奨CP 】
東のエデン/滝沢朗×森美咲
他/男女王道CP
【 好き 】
I've Soundが大好き。特にKOTOKOちゃんらぶ。
fripSide(第一期・第二期)も好きです。naoすき。
ダークトランス系がとてもすき。
エデン影響でsfpも好き。
ブログ内検索